『 TOLAND meet Creators 』〜profile.1〜 そのままが綺麗…海の贈りもの「はぶくしゅSHOP 」

『 TOLAND meet Creators 』は、ヒトが集まり繋がれる場所「TOLAND」が
全国で活躍するクリエイターたちと繋がり、彼らの想い・物語を発信していく
プロジェクトである。

突然ですが「ビーチコーミング」という言葉を知っていますか。

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海岸の砂浜にある貝殻や流木、サンゴなどを拾い集める遊びのことを言います。
ビーチは砂浜・海岸、コームは髪の毛をとく「クシ」のこと。

浜辺を手で、髪をクシでとくように収集することから「ビーチコーミング」と名付けられました。

長い時間をかけて波に削られ角が取れた貝殻やガラス(シーグラス)など
同じものは一つとしてありません。まさに…『海からの贈り物』。

『 TOLAND meet Creators 』第1回目に紹介するクリエイターさんは
ビーチコーミングで集めた貝殻たちを使い、海の…自然の美しさを届けてくれる
『はぶくしゅ』さん。

 

ご夫婦で創作活動を行っているお二人の、作品への想いを探ってみた。

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「海辺で貝殻を拾っている時が一番楽しい時間ですね。いろんな種類、カタチ、表情のものが
いっぱいあって、それをもっと多くの人に知ってほしい見てほしいと思ったのが作品を
作るようになったきっかけです。」

作品を作るようになったきっかけは何ですか?そんな素朴な質問からインタビューは始まった。

「知り合ったのが与那国島で、一緒になる前からビーチコーミングしながらデートしてました。
他に行くところもなかったんですけどね…笑
犬の散歩がてら海辺にある貝殻を拾っていました。それが、どんどん溜まっていって…ね。」

確かに…浜辺を歩いていて、綺麗な貝殻を見つけるとつい拾ってしまうものだ。
はぶくしゅさんの作品には拾った時のワクワクが詰まっている。

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「なるべく作品を作る時は『そのまんま』ってことを大切にしています。
貝殻も流木も綺麗なものばかりじゃなく欠けたりしてカタチも様々だから。
そんなところも全部生かして作品を作っています。
だから、本物の貝がらを使っていると言うとびっくりするお客さまもいます。
とくに子供はすごくびっくりしますよ笑。
でも、そんな風に作品をいろんな角度で見て、新しい発見をしてもらうのは
本当に嬉しいことです。」

はぶくしゅさんの作品を見るとどれも、装飾がほとんどなく
素材そのものの良さがより作品を引き立たせている。

ご夫婦二人で作品を作り続けている中で、モメたりすることはないのだろうか…

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「もちろん、そんな時もありますよ笑。作品のイメージがあってもお互いの葛藤が
あったり、一人で集中して取り組んでいる時もあったりするので。
でも、そういう互いの想いがいいハーモニーになっていけば、よりいい作品も作って
いけると思うんです。」

あるようだ…笑。でも、どんな時にも大事にしていることがあると教えてくれた。

「まず、私たち(自分たち)が楽しむこと。海辺に貝殻を取り行って、
綺麗なもの珍しいカタチの貝なんかを見つけると今でも心が動いてワクワクするんです。
そんな気持ちってきっと誰もが大人になっても持っていて、そんな想いに共有してくれる
人と出会えた時が一番嬉しいし、楽しいことです。会話も自然と弾みますし。
同じ想いを持った人たちが集まって、みんなで海のこと考えたり、時には
物々交換してみたりするのも面白いかもしれないですね。」

そう…ビーチコーミングと聞くと貝拾いと感じてしまうかもしれない。
だが、決してそれだけではない。

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「お客様に、こんな貝落ちてるの?ってよく聞かれるんですけどね、
多分、みんな気づかないうちに踏んじゃったりしてるかも。よく見て欲しいんです。
実は、ほんと身近な些細なものが『宝もの』なんだよって。
綺麗な貝たちと一緒で『宝もの』って自分の周りの沢山あるはずだから、
それを知って欲しいし、大事にして欲しいんです。」